石田国際特許事務所 株式会社イシックス
石田国際特許事務所 株式会社イシックス
English
 
HOMEサイトマップ
 
石田国際特許事務所 SERVICE MENU
商標出願の手引き
特許と特許権
手続の流れ
特許出願
商標と商標権
手続きの流れ
商標依頼書(工事中)
商品・役務分類表
外国部門
外国部門のご紹介
出願実績国(工事中)
提携現地代理事務所
   (工事中)
会社案内
ごあいさつ
スタッフ紹介
業務内容
事務所案内(アクセス)
お問い合わせ
 
特許ウォーカー
石田国際特許事務所 パテントコラム バックナンバー
バックナンバーはこちらをご覧下さい。


【特許庁の新基幹システム】
 各種の報道によれば、経済産業省は、2014年1月に稼働の開始を予定していた、特許庁の新基幹システムの開発を一旦断念し、再調達に踏み切るとのことです。
 当該開発は2006年から開始され、その発注額は99億円だそうです。
 開発断念の原因として、複雑な特許業務処理に対する開発者の知見不足や、開発プロジェクトの管理能力不足が挙げられているそうです。
 そして、新システム開発の目的として、特許出願数が急伸している中国(昨年世界一)の特許文献の翻訳補助や、審査の迅速化があったそうです。
 システム開発ということで、目的達成要件を厳密に決定し尽くせないでしょうから、責任を有耶無耶にする立場からは、ある程度機能不足でも目的達成と看做して開発完了としてしまいそうです。
 しかし、そうはせずに、一旦断念という結論を出したところは、開発失敗という結果は残念であるにしろ、思い切りが良かったといえるのではないでしょうか。
 ただ、99億円は、どうなるのでしょう。少しも国に戻ってこないのでしょうか・・・。

【日中韓3国による協調の動き】
日本、中国、韓国の3カ国における協調の動きがあるようです。
具体的には、日欧の特許分類の融合について、日中韓各国特許庁の専門家会合を設けるそうです。
また、日本の経済産業省において、日中韓各国の実用新案制度を比較検討する研究会を立ち上げ、研究成果を活かして間接的に中国を支援するそうです。
日本と韓国は産業構造が似ていて特許分類の話がしやすいですし、中国の出願件数は実用新案登録出願を含めて鰻登りで益々正しい制度運用を要する状況ですので、これらの動きは歓迎すべきものといえます。

  ただ、これらの協調を行うに際しては、中国の特許文献の翻訳を効率的に行うシステムが、日本の特許庁にあると便利かと思うのですが、そのシステムは、開発を一旦断念されることとなり・・・。


「炭都饅頭」拒絶審決取消請求事件について 

今月は、「炭都饅頭」拒絶審決取消請求事件(知財高裁H23(行ケ)10174)についてお知らせします。当該事件は、下記二つの商標を類似すると判断した特許庁審決の適否が知財高裁で争われた事件です。

本願商標

指定商品

引用商標

指定商品

結論

第30類

饅頭

 

第30類

菓子及びパン
・・・他

審査:類似

拒絶査定不服審判
:類似

知財高裁:非類似

 本願商標は、「饅頭」を指定商品とした「炭都饅頭」の文字からなる商標です。審査の原則に従えば、本願商標の構成文字中「饅頭」の文字部分は、指定商品の普通名称を表記した部分にすぎませんので、本願商標の要部は「炭都」の文字部分にあることになります。つまり、本願商標は「タント」という称呼を生ずる「饅頭」であるということになりますので、同じく「タント」の称呼を生ずる引用商標とは称呼が類似する類似商標であると考えるのが通常であり、特許庁の審査・審判ではかかる原則に従って審理をしたものであろうと思われます。

 これに対し、知財高裁は、江戸文字と呼ばれる特徴ある書体によって本願商標が書されている点に大きなウェイトを置いて審理を行いました。江戸文字とは、骨太で威勢のいい江戸歌舞伎の感性を意匠化すべく考案されたもので、千客万来を願って内へと入る運筆で枠一杯に隙間なく書かれることを特徴とする文字だそうです。そのようなことから、本願商標は書体自体が見るものに強い印象を与えるもので、書体による統一感から「炭都饅頭」全体から「タントマンジュウ」のみの称呼が生ずる(つまり、本願商標からは「タント」の称呼は生じない。)として、「タント」の称呼を生ずる引用商標とは称呼が異なる非類似の商標であると判断しました。

 確かに、本願商標はその書体自体には特徴があるかもしれません。しかし、特徴あるといっても誰もが「炭都饅頭」と読める程度の特徴でしかないと言うこともできます。見る者によって「炭都饅頭」とは読めないとか、違った風に読めるという程度まで特殊な文字であるのならともかく、この程度の書体をもって例外的に扱い、これを併存登録させてしまうのは引用商標の権利者にとって少し気の毒な気がします。

 
 
サイトマップお問い合わせ著作権・免責事項Privacy PolicyEnglish
copyright(c)2006 Ishida & Associates All Rights Reserved.