石田国際特許事務所 株式会社イシックス
石田国際特許事務所 株式会社イシックス
English
 
HOMEサイトマップ
 
石田国際特許事務所 SERVICE MENU
商標出願の手引き
特許と特許権
手続の流れ
特許出願
商標と商標権
手続きの流れ
商標依頼書(工事中)
商品・役務分類表
外国部門
外国部門のご紹介
出願実績国(工事中)
提携現地代理事務所
   (工事中)
会社案内
ごあいさつ
スタッフ紹介
業務内容
事務所案内(アクセス)
お問い合わせ
 
特許ウォーカー
石田国際特許事務所 パテントコラム バックナンバー
バックナンバーはこちらをご覧下さい。


【特許の分割出願に係る出願経過の参酌(禁反言法理)に関する裁判例】
 
(大阪地判H3.5.27〔テレビジョン番組リストインターフェイス事件〕)
原出願(親出願)に基づく分割出願(子出願)に係る特許のクレーム解釈に際し、親出願の出願経過は参酌されるのでしょうか?
  親出願と子出願が関連出願であることを重視し、又禁反言法理を重視すれば、子出願のクレーム解釈において親出願の出願経過が参酌され、例えば親出願において主張したクレーム内の用語の解釈は、子出願のクレーム解釈において主張していなくても及びます。
  これに対し、親出願とは異なる発明を保護するという分割出願制度の目的を重視すれば、子出願のクレーム解釈において親出願の出願経過は参酌されず、例えば親出願において主張したクレーム内の用語の解釈は、当然には子出願のクレーム解釈に及ばず、同じ用語であっても異なる解釈がなされ得ることになります。
  この点、現状では、はっきりと決着がついていないところですが、以下に紹介します裁判例は、親出願の出願経過は当然には参酌されないという後者の立場に立ったものであります。

 

 テレビジョン番組リストインターフェイスに関する子出願に係る特許を侵害したと主張して特許権者(原告)が録画機メーカー(被告)に侵害訴訟を提起した事件です。
      被告は、子出願のクレームにおける「テレビジョン番組リスト」の用語について、親出願の拒絶査定不服審判や審決取消訴訟における主張に照らし、テレビジョン番組のタイトルが並んだものを意味すると解すべきであり、子出願に係る特許権による権利行使の際に、同用語の意義を違えて主張することは、信義則に基づく禁反言法理から許されない、と主張しました。
      これに対し、裁判所は、次のように判示したのです。
  「分割出願制度は,一つの出願において二つ以上の異なる発明の特許出願をした出願人に対し,出願を分割する方法により,各発明につき,それぞれ元の出願の時に遡って出願がされたものとみなして特許を受けさせるものであるから,原出願で特許出願された発明と,分割出願で特許出願された発明は,本来,内容を異にするものであり,分割出願された発明の『特許請求の範囲』に記載された文言の解釈が,原出願の手続における文言の解釈と必ずしも一致する必要はないというべきである。したがって,本件特許の『テレビジョン番組リスト』の文言の解釈において,仮に,原出願の拒絶査定に対する審判手続及び原出願審決に対する審決取消訴訟手続において使用された『テレビジョン番組リスト』の文言の意味とは異なる解釈をしたとしても,禁反言法理から許されないとはいえず,被告の上記主張は採用できない。」

 

 この裁判例は、子出願に基づく権利行使の際に役立ち得るものであり、又分割出願の実務において参考になるものと考える次第です。

 
 
サイトマップお問い合わせ著作権・免責事項Privacy PolicyEnglish
copyright(c)2006 Ishida & Associates All Rights Reserved.